第40回近畿作業療法学会は、新型コロナウィルス感染症拡大の防止の観点から Web 開催と致します。
この度の急遽の変更により、近畿の作業療法士会会員の皆様に混乱や不利益が生じることがないよう、さらに、学術的にも満足度の高い学会となりますよう、本学会実行委員一同、近畿作業療法士連絡協議会とともに対応につきましては検討を重ねて進めて参りました。
皆様の健康と安全を守るため、何卒、ご理解・ご協力いただきますようお願い申し上げます。
尚、予定されておりました講演講師の諸先生方をはじめ、多くの方々から支持、支援の声を頂戴いたしました。この場をお借りいたしましてお礼申し上げます。
第40回近畿作業療法学会は、2020年5月10日(日)に滋賀県栗東芸術文化会館SAKIRA(さきら)で開催いたします。
今学会のテーマは「“らしさ”を見い出す、取り戻す」といたしまして、当事者・対象者の方はもちろん、支えるご家族や取り巻く周囲の方々の“らしさ”も大切にした支援について考える機会にしたいと考えております。
取り巻く支援者の中には、私たち作業療法士も含まれます。作業療法士らしさ、その中での自分らしさを見い出し、どのような支援がその人らしいのか、望まれる支援のめざす方向性や内容を今一度考えるきっかけにしていただければ幸いです。
特別講演は、大阪大学先導的学際研究機構 共生知能システム研究センター 戦略顧問の浅田 稔先生に、先生のご専門から見られた人間らしさとは何か、そして、ロボットと人間(特に、障がいをもつ人と、その人を支援するご家族をはじめとする私たち人間)が共に創っていくことができる社会についてお話しいただきます。
教育講演は、人間作業モデルの概論を踏まえたその実践を山田 孝先生に、発達障害のある人の子どもから大人への育ちを支える視点から小西 紀一先生に、そして、高次脳機能障害のある人を対象とした自動車運転の評価と支援についてを伊藤 恵美先生にお願い致しました。どのテーマも、対象となる人のその人らしさに関わる支援のあり方、また、作業療法士が作業療法士らしい支援を求められるテーマと考えております。
さらに、「“らしさ”を見い出す、取り戻す」取り組みについて、本学会のキービジュアル「女の人」の作者 宮下様が所属するやまなみ工房施設長の山下 完和様と、作業療法士パラスイマーゆきさんの挑戦を支援されている作業療法士でゆき隊会長の岩倉 慶和様にそれぞれご紹介いただきます。
また、近畿圏の作業療法士にとって重要な協同事業として、今年も学術研鑽・人材育成・広報啓発・教育研修・災害支援などの事業報告を予定しております。見聞を深め、自分を磨き、輪を拡げる場としてご活用ください。
尚、開催時期につきましては、一昨年から年度の前半に移して開催しておりますが、今回は会場の都合により、ゴールデンウィーク明けすぐというとりわけ早い日程となりました。特に、近畿への異動や新入職の方は県士会への入会手続きや本学会への参加手続きが整い難い時期かとは思いますが、近畿作業療法士連絡協議会が主催する貴重な学びの場です。また、会場のSAKIRA(さきら)はJR栗東駅前の利便性の比較的良いところです。
是非、皆様お運び下さいますよう、学会運営者一同お待ち致しております。